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イボコロリの4つの効果に驚き【顔のシミには効くの?】

<監修薬剤師 藤沢 淳司>
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イボコロリは横山製薬が製造販売するたこ、イボ、魚の目の治療薬です。大正8年販売開始の超ロングセラー商品です。

 

イボコロリの商品名通り、イボなどの除去に使われます。あの硬いイボがとれるのなら、同じ皮膚にできるやっかいもののシミにも効果があるのでは? イボコロリの隠れた効果についての情報をお伝えします

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イボコロリの効果

 

角質軟化・溶解作用

イボコロリはサリチル酸を有効主成分とするイボなどの治療薬です。この薬の成分サリチル酸の作用としては、皮膚が厚く硬くなった角質という部分を柔らかくする、角質軟化溶解作用になります。イボ、たこ、魚の目の治療に高い効果があります。

 

角質はケラチンともいうタンパク質です。髪の毛やツメ、皮膚などを構成する材料になります。常に更新が繰り返されていて、古いものからはがれたり抜けたりしていきます。

 

皮膚の場合、老化などの原因で更新されずに溜まっていくと、分厚く不透明になり、硬くなります。また外部から刺激を続けて受けたりといった要因で部分的に角質化することがあります。

 

イボの治療

老化のような自然現象とは違い、ウイルスの感染によって皮膚の角質が局所的に分厚くなったものがイボです。サリチル酸はこのように、分厚く硬くなった角質を柔らかくして組織を腐食させ、はがすようにして除去します

 

硬い角質が腐食され柔らかくなったところへ成分が浸透し、硬い部分と健全な柔らかい部分との結びつきをはがします。1日数回イボコロリをイボに塗り、数日繰り返すうちに角質化した皮膚が次第に腐食してはがれ始めます。

 

腐食されつつある角質の下では、失われた分を修復するために、新しく細胞分裂が始まって、新しい皮膚を作り始めています。やがてイボがとれた後、そのあとには新しいきれいな皮膚が現われて、治療は完了します。

イボコロリの魚の目撃退についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
イボコロリで魚の目を撃退【正しい使い方をご存知ですか?】

 

ほくろの治療

同じ作用でほくろも取れそうに思いますが、あまりうまくいった話はないようです。取りきれずに残ってしまったとか、傷跡のようになったなど、イボのようには効果が期待できないようです。製造販売元も推奨していないので、やめておいたほうが無難です。

 

ニキビの治療

イボコロリのサリチル酸により、ニキビの元になる毛穴のつまりや角栓を取って予防になることと、抗菌作用でニキビの原因菌であるアクネ菌の繁殖を抑えることで、ニキビを抑える効果は期待できます。

 

でも、刺激が強く肌が荒れ、乾燥するので皮膚の状態がかなり悪化してしまいます。乾燥肌や敏感肌の人は避けるべきだし、ニキビ跡に塗ったらシミになった人もいるようです。

 

主成分のサリチル酸を使ったニキビ軟膏もあり、この成分自体はニキビに有効です。しかしながら、イボコロリをそのまま使うのは、効果よりも肌荒れなどのリスクが大きくなります。ニキビとイボコロリはあまりいい相性とは言えませんね。

にきびの治療についてはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
試して!ニキビの治し方を頬やおでこなど部位ごとに解説!

 

水虫の治療

サリチル酸は白癬菌(=真菌=カビ)への殺菌作用があり、白癬菌が繁殖する水虫にも効果はあります。ただ、イボコロリを水虫に使うのはやはり刺激が強く、かぶれる心配があるので、足指の間の水虫、じゅくじゅく水虫、皮膚の弱い人にはおすすめできません

 

また、製造販売元も推奨しておらず、効果的な使い方がはっきりしません。腐食性がある成分なので使い方を誤ると皮膚を傷める危険性があります。危険を冒してイボコロリを水虫に使うより、正規の水虫薬を使うことをおすすめします。

水虫対策についてくわしくはこちらを参考にして下さい。

【関連記事】
ダマリングランデの5つの効果【水虫やいんきんたむしから解放】

 

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イボコロリは顔のシミには効くの?

 

肌のトラブルで最も多いのがシミです。顔だけでなく脇、指、頭、腕などあらゆる場所にでき、なかなかなくすのが難しいものです。そのシミがイボコロリで消せるという話がネット上で広まっています。

 

成分のサリチル酸が皮膚の角質を落とす作用を利用しようというわけですが、実際に成功したような話も見受けます。美容皮膚科で行う皮膚のピーリングを、イボコロリでやってみたようです。

 

イボコロリのサリチル酸でシミの部分の皮膚を軽いやけどのような状態にして、それが治る過程でかさぶたといっしょにシミもはがしとろうという狙いです。

 

サリチル酸の作用を利用した理論自体は正しいのですが、自分で実行するのは危険を伴います。特に顔など皮膚の薄いところでは刺激が強すぎて、やけどのような炎症や、それが跡になって残ったり、逆に色素が沈着してシミが増えたり、ニキビが出たりします。

 

もともとイボコロリはイボや魚の目など、皮膚が角質化して分厚くなった部分を取るものなので、シミなど普通の肌に使うのは作用が強すぎます。うまくいった例でもたまたま成功しただけで、はっきりしたリスクの回避処置を取ったからではないようです。

 

顔のシミにイボコロリはとにかく危険です。サリチル酸を使ったピーリングとは、美容外科や皮膚科で、濃度の調整や刺激への対応、使うタイミングなど、安全な使い方をわきまえた医師の管理下で行うものです。

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イボコロリの注意点

 

イボコロリは作用が強い薬剤なので、使う時には制約があります。してはいけないこと、注意事項をよく理解してから使うようにしましょう。

 

注意すべき事項

皮膚に発疹・発赤、かゆみが出た場合は副作用の可能性があります。使うのをやめて、医師、薬剤師に相談してください。

 

イボコロリが有効なのは、表面がざらついて硬く角質化したイボだけです。このほかの次のようなイボの場合は使わないで医師、薬剤師に相談してください。

✅ 水イボ

✅ 老人性のイボ(黒褐色の平らなイボ)

✅ 尖圭コンジローム(肛門の周りや外陰部にできたイボ)

✅ 一列に並んだイボ、たくさんかたまったイボ、体に多発したイボ

 

水いぼの治療についてはこちらも参考にして下さい。

【関連記事】
水いぼの9つの治療法は子供と大人で違う?【自然治癒についても解説!】

 

禁止事項

次のような場所には使用しないでください。

✅ 顔面、目の周囲や唇、粘膜など

✅ 首筋など皮膚のやわらかい部分

✅ 炎症又は傷のある患部

✅ 健康な皮膚

 

7歳未満の乳幼児には使わないでください。

 

まとめ

しるし   

イボコロリは古くからなじみのある薬で、つい気をゆるめがちになります。でも実はけっこう刺激の強い薬剤なので第二類医薬品に指定されていて、取り扱いには注意が必要です。効能書きに書かれた用途のイボ、たこ、魚の目以外には使わないほうが無難です。

 

ネット上ではシミやほくろが取れるという話も見受けられますが、成功例ばかりではなく失敗も多いようです。いくら自己責任といっても、皮膚のトラブルは元に戻らないことがあります。くれぐれも注意して、あとで悔やまないようにしてください。

  当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。 そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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